

マイナー品種「プティット・シラー」って?
あまり聞きなれない名前のプティット・シラーというブドウ品種ですが、多くはアメリカで栽培がされており、味わいのアクセントをつけるためにジンファンデルなどによくブレンドされているブドウ品種です。
日本読みでプティシラーと呼ばれることもありますが、現地の発音通りプティット・シラーと呼ばれることもあります。
長らくルーツがわからなかったブドウ品種ですが、DNA鑑定でフランスのデュリフと同じ品種だということがわかってきました。
シラーとプルールサンとの交配品種で、温厚でしっかりめのタンニンと、果実味が強く表れるところが特徴です。
南アフリカならではのプティット・シラーの魅力
元々マイナー品種であるプティット・シラーですが、アメリカで造られることが多い品種です。
また、プティット・シラーのシノニムであるデュリフは、原産国であるフランスで造られることが多く、いずれにせよ南アフリカではレアな品種と言えるでしょう。
南アフリカでは国際品種も多くの成功を収めていますが、現在は希少価値の高いマイナー品種を生産する南アフリカらしいチャレンジングな動きが活発になっています。
南アフリカを代表するワイナリーとして名を馳せたスタークコンデワインズもそのワイナリーの一つ。
特にプティット・シラーはスタークコンデの限定商品ともなっており、ファンの中でも人気を集めているアイテムです。
クラシカルとモダンの共存する味わい
ボディ感があり、タンニンが強いようなイメージを持たれがちなプティット・シラーですが、
プラムのような完熟した果実を思わせる果実感と、しっかりめのタンニンがありながら、まとまりが良く全体のバランスが綺麗なワインなので、ボディ感はあるもののするすると飲んでしまうような味わいです。
香りは、上品なブラックチェリーや赤スグリのような赤系果実の香りに加え、鼻孔をくすぐる胡椒のようなスパイシー感があり、飲み手を楽しませてくれます。
スタークコンデのプティット・シラーは今風でモダンな雰囲気がありながら、フラグシップであるカベルネ・ソーヴィニヨンと同じようなクラシカルな味わいも共存しているワインです。
オススメマリアージュ
ボディ感のしっかりとしたワインなので、合わせるならばやはり王道肉料理がぴったりです。
特に、グリルでしっかりと焼きめをつけたようなアウトドア料理はおすすめです。
シンプルにお肉の表面に塩コショウを振りかけても良いですし、タレなどで味付けをしても良いでしょう。
スパイシーな香りに合わせて、ジビエや香辛料を使ったお肉料理も◎
ニンニクたっぷりでこりこり食感の砂肝と合わせても楽しいですね。
ワイナリーインフォメーション
ワインインフォメーション
生産者 | スターク・コンデ・ワインズ |
---|---|
原産国/地域 | 南アフリカ/ステレンボッシュ |
主要品種 | プティット・シラー85%、シラー8%、カベルネ・フラン7% |
タイプ | 赤/フルボディ |
アルコール度数 | 14% |
容量 | 750ml |
ヴィンテージ | 2015 |