皆川明さんが1995年に立ち上げた「ミナ ペルホネン」というファッションや雑貨など幅広く手がけるブランドに関する展示が東京都現代美術館で行われていたので、見て来ました。
さりげない日常の気づきや感情の起伏をインスピレーションに様々なデザインがつくられていました。そして、そのことへの熱量は次のような文章にも力強く現れていました。
私の有限の生命を
無限の生命に変えておきたい
言葉や
絵や
記憶に
それをする為の
日々
どの作品もポジティブな印象を与えるものばかりで、もっと注意深く日々の暮らしを過ごせば、前向きで、そして、明るい気持ちになれるのでは?とハッと気付かされたように感じます。
また、制作現場では職人による変わらぬ手仕事を維持しつつ、最新の技術も取り入れていました。展示の仕方は丁寧に作り込まれていて、見る人をとても引き込むものがありました。
展示の最後には、お客さんと「ミナ ペルホネン」の思い出が語られるパートがありました。1つの服に対して、ここまで深い記憶が刻まれことを私自身経験したことがなかったので、とても驚きました。
お客さんとブランドの関係をこの深さで築きたい。私自身、今後アフリカ雑貨を日本にご紹介するときには、ブランドの思いを余すことなく伝えたいと思いました。