LEKKER AFRICAの伊関です。
この読みものでは、初心者から愛好家までワインとコーヒーを楽しめる「タカムラワイン&コーヒーロースターズ」をご紹介します。
タカムラワイン&コーヒーロースターズとは?
1992年、「どのカテゴリーでも、専門店に負けない圧倒的な品揃えをする。」ことを目標に、ワイン、ウイスキー、リキュール、日本酒、焼酎、ビール、食品を扱う大型酒類専門店を大阪・江戸堀に設立しました。
2000年、関東からの来店も増えた一方、東京に拠点を構える難しさから、オンラインショップ「タカムラワインハウス」を立ち上げ。
その後、2003年から12年連続で楽天のショップ・オブ・ザ・イヤーを獲得するまで成長。現在では年間200万本以上のワインを販売しているといいます。
そうした中、2013年、様々な酒や食べ物、雑貨などを販売していた実店舗をワインとスペシャリティコーヒーに特化するよう事業転換しました。
その時、「タカムラ ワイン&コーヒーロースターズ」という現在の名前になり、建物もリニューアルしました。
仕入れのため世界中を訪れる機会の多かったタカムラワインの代表。
そこで培われたセンスは、西海岸を思わせる風貌やエクステリアの緑に用いられたワインの樹、家具やアートなどの細部へのこだわりに繋がっています。
店名 |
タカムラ ワイン&コーヒーロースターズ TAKAMURA Wine & Coffee Roasters |
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住所 | 〒550-0002 大阪市西区江戸堀2丁目2-18 |
公式サイト | |
インスタグラム |
タカムラワインハウス https://www.instagram.com/takamurawinehouse/ タカムラコーヒーロースターズ |
ワイン入門から愛好家まで満足の、圧倒的な品揃え
約200坪ある広々した店舗は言うまでもなく、その圧倒的な品揃えが大きな特徴です。
スタッフによると、時期や数え方にもよりますが、5,000種類5万本はあるのではというから驚きです。
オールドワールドからニューワールド、1本数百円から数百万円するものまで幅広く取り揃え、タカムラワインで自社輸入している商品も並んでいます。
トレンドもしっかり抑えられていて、取材時にはオレンジワインの特集コーナーが設けられていました。
ワインに合うチーズなども充実していて、購入して店内でテイスティング用のワインと合わせて食べることもできます。
店内にはビールや日本酒のコーナーもあり、クラフトビールブリュワリー「箕面ビール」とタカムラコーヒーロースターズのコラボ商品「Minoh Beer Coffee IPA」を販売しています。
ハイレンジワイン用の特注ワインセラー
光に包まれる、特注ワインセラーの通路。
長い歴史を感じさせるフロアの風合いとあいまって神秘的な空間になっています。
中には、ワイン好きの間で注目の南アフリカワインの区画があり、南アを代表するカノンコップのポール・サウワーも保管されていました。
セラーのガラスとワインボトルとは十分な距離が確保され、3本並ぶ奥行きがあり、ゆったりとした造りになっています。
実物にお目にかかることは滅多にないロマネコンティも厳重に収められています。
エノマティック社のワインサーバーでグラス1杯から
「エノマティック」とは、抜栓後のワインボトル内に窒素ガスを充填させ、適温の温度管理をすることでワインの品質を約3週間以上保ちつつ、設定した抽出量のワインをタッチパネルで誰でも簡単に注げるイタリア製のシステムです。
16本用の円形ワインサーバーは1台あるだけでも珍しいとされますが、それが3台もあります。
タカムラワインハウスでは次々に商品が入れ替わっていくので、何が飲めるかはタカムラ エノマティックシステムワインリストを事前にみておくとよいでしょう。
ワインによりますが、25ml、50ml、75mlの量から選ぶことができ、高級なワインも少量から味わうことができます。
ワイングラスを借りることができ、その場でワインを楽しんだり、吟味した上でワイン購入をすることができます。
ワインエキスパートやソムリエの2次試験前にはテイスティングの勉強のために、多くの人が訪れるそうです。
スペシャリティコーヒーを身近に感じられる場所
スペシャリティコーヒーとは、どんなものなのか。
日本スペシャルティコーヒー協会によると、次のような特徴を備えたコーヒーを指します。
- 生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること。
- 適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること。
- 適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味特性が表現されることが求められる。
スペシャリティコーヒーはコーヒー豆本来の個性や特徴を引き出すために浅煎りで提供されることが多く、その豊かなフレーバーからワインとの共通項が多いといえます。
この親和性の高さから、タカムラコーヒーロースターズでは「ワインを選ぶように、コーヒーを選ぼう。」というコンセプトのもと、スペシャリティコーヒーの素晴らしさを伝えています。
ローリング社のロースターでコーヒー豆のポテンシャルを最大限引き出す
タカムラコーヒーロースターズでは、「爽やかな酸味や、甘み、なめらかな口当たり」を損なうことなく表現するために、ローリングスマートロースターというアメリカ製の最新技術を搭載した熱風式の焙煎機を使用しているそうです。
熱風式の焙煎機は直火と違い、焦がすことなく豆の中から焼き上げることができ、スペシャリティコーヒーに向いているといいます。
また、スペシャリティコーヒーは「農園からコーヒーカップまで(From Seed To Cup)」徹底した品質管理が求められますが、まさにこのお店の中で、豆を焙煎し、挽き、コーヒーを入れる瞬間に立ち会うことができます。
南米、アフリカ、アジアはじめ世界中のコーヒー豆を常時30、40種類取り扱っています。
気軽に相談できるワイン・コーヒーのプロたち
タカムラワイン&コーヒーロースターズでは、数々の賞を受賞したバリスタやソムリエたちが働いています。
お話をお伺いしていると、どのスタッフの方々もワインやコーヒーが大好きで、そのカルチャーを1人でも多くの人に伝えたいというエネルギーが伝わってきます。
深い知識・経験を持っていながら、同時に、初心者でも気軽に声をかけられる雰囲気があります。
おしゃれな家具とアートに囲まれた、ゆったり空間
天井が高く開放的な雰囲気の2階では、店内で買ったコーヒーやワイン、食品を楽しむことができます。
モダンからヴィンテージ、アンティークなものまで、幅広い趣味の家具やアートが並んでいますが、空間全体として調和が取れていて落ち着いた雰囲気です。
コロナ以前は、海外からワイン生産者を招いて試飲会を行っていたそうです。再開された時にはぜひ参加してみたいものですね。
おわりに
タカムラワイン&コーヒーロースターズは初心者から愛好家まで楽しめるワインとコーヒーの楽園です。
ワインやコーヒーが好き、興味があるという方は一度は訪れるべき場所だといえます。
素敵な建物やインテリア、幅広い商品、そして、ワインとコーヒーを愛するプロたちがきっとやさしく迎えてくれることでしょう。