南アフリカワインがオススメの理由は?

南アフリカワインの歴史とは?

 

まず始めに、アフリカに馴染みのない方の中には、南アフリカはアフリカの南部地域のことだと思われている方もいらっしゃるかもしれません。実は、南アフリカ共和国はアフリカに54ある国の1つです。

南アフリカワインの誕生は1659年。オランダ東インド会社がインドやアジアに向かう途中のケープタウンに基地を設け、そこでブドウ栽培とワイン造りを始めたのがきっかけでした。
アメリカの1769年、オーストラリアの1788年と比較しても、1世紀以上も古い歴史があります。

アパルトヘイトという人種隔離政策をとっていたため、国際的な経済制裁を受け一時的に輸出全般が滞りました。その後の民主化以降、輸出は再び伸び始め、国際的なワイン大会で高評価を得ています。

南アフリカはどんな気候?

南アフリカの主なワイン産地の西ケープ州は地中海性気候。

夏は温暖でカラッと乾燥し、冬は冷涼で少し雨が降りますが、ブドウの成育期間中は雨が少ないので、病害リスクが少ないブドウ栽培に最適な気候と言われています。

フランスで言えば、プロヴァンス地方、コート・デュ・ローヌ地方の南部、ラングドック・ルーション地方が同様の気候区分にあたります。

さらに、「ケープドクター」と呼ばれる強い季節風が病疫を吹き飛ばすことから、酸化防止剤などを薬品の使用が少なくて済むため、人に優しいワイン造りが出来ます。

南アフリカはどんな土地?

また、ケープ地方の土壌は5億年以上の歴史を持つとされる世界で最も古い土であり、花崗岩や砂岩など多様性に富んでいます。
これにより、水はけが良いだけでなく、適度に水分も保持するという高品質なワイン造りに必要な条件が整っています。

加えて、南アフリカには「ケープ植物区保護地域群」というユネスコの世界遺産(自然遺産)があり、保護区の中のワイン産地も自然を守ることが義務化されています。
聞くと、土地を新しくブドウ畑として開拓する場合、同時に自然保護区の土地を購入するなどして保全に貢献しなければならないというようなルールがある徹底ぶりだそうです。

このように、ポテンシャル(恵まれた気候とテロワール)だけではなく、現地の行政やワイナリーや関わる人たちの絶え間ない努力の結果、ワインの品質が向上し続けているのが南アフリカワインの美味しさの秘訣です。

南アフリカはどれくらい生産しているの?

引用元:OIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)

日本では南アフリカワインがあまりメジャーではないので、よく「アフリカにワインなんてあるの?」って聞かれたりするのですが、実は10.8億リットルで世界8位を誇ります。

日本ではコンビニでもよく見るチリワインは南アフリカに次ぐ9位というから意外ですよね。

なお、南アフリカワインの輸出先は伝統的につながりがあるイギリス、ドイツ、オランダがおよそ半分を占めていて、残りも欧米諸国が中心です。

日本に美味しい南アフリカワインをお届けできるようLEKKER AFRICAも頑張りたいですね。

南アフリカはどんなブドウ品種があるの?

WOSA(WINES OF SOUTH AFRICA)の2017年の統計によると、南アフリカ全体では約9.5万ヘクタールの栽培面積があります。

白ブドウが55.2%、黒ブドウが44.8%です。

白ブドウの主要な品種では、シュナンブラン(18.6%)、ソーヴィニヨンブラン(9.8%)、シャルドネ(7.1%)があります。

このシュナンブランは南アフリカが世界の生産量の約3分の2を占めていると言われており、まさに南アフリカを代表する品種といえます。

一説によると、1685年ナントの勅令廃止を受け、ロワール地方から南アフリカに移住した人々がシュナンブランの苗木ごと持って来たのが始まりだそうです。

また、黒ブドウの主要な品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン(11.0%)、シラー(10.3%)、ピノタージュ (7.4%)、メルロー(5.8%)があります。

比率としては、1.2%と小さいですが、10年前と比べると面積がおよそ倍になったものとして、ピノ・ノワールがあります。近年、非常に上質なものも多く注目されています。

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