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CLOUDYが描くサステナブルな未来 〜デザインでつながる日本とアフリカ〜
CLOUDY(クラウディ)とは CLOUDYとは、銅冶勇人さんが立ち上げた、アフリカの伝統的な民族柄や布とモダンでポップなデザインを融合したアパレルブランドです。 雇用創出を目的とした自社縫製工場をアフリカにて運営し、収益の一部はNPOやNGOを通じて、アフリカの雇用、教育、健康のための活動に寄付しています。 東京で初となる2019秋冬コレクションを開催 12月8日(日)、JR恵比寿駅から徒歩5分にあるオシャレなオフィスで、秋冬商品をお披露目する2019AWコレクションが開催されました。 PRはまだほとんど行なっていないというCLOUDYですが、公式SNSを通じて知った大勢のお客さんが押しかけ大盛況でした。 ハンドメイドでつくったバスケットとエコファーハンドルのコラボ商品をはじめとする秋冬商品が多数リリースされました。 1つ1つ丁寧な手仕事でつくられていて、お客さんは好みの商品を見つけようと、ショップ全体が熱気に包まれていました。 アフリカ × ポップで切り開く新境地 洗練されたフォントのロゴと奇抜なイエロー。環境を意識し、専用につくられた紙のハンガー。 商品を収納するダンボールもCLOUDYにかかれば、この通り。素敵なディスプレイとして、ショップを彩ります。 アフリカのアートといえば、民族調の仮面や動物の彫像を思い浮かべてしまいそうですが、CLOUDYの製品は世界に通用するデザインを志向。 そのため、店内には、いつものファッションに新しいスパイスを加えようというオシャレ好きなお客さんが多いように感じました。 アフリカに雇用、教育、健康を 商品を購入すると、ショップバッグに小冊子が同封され、ガーナやケニアでの取り組みが紹介されています。 貧困削減のために現地で推進している工場・学校建設や給食プロジェクトの様子が詳しく記されています。 製品に付いているタグにも、想いが添えられていて、何気ない日々の購買の意思決定が世界を少しずつ変えることにつながることを教えてくれます。 これまで貧困削減の取り組みはアフリカ大陸の内側に閉じ、なかなか持続性やスケーラビリティを得られない課題がありました。 一方で、CLOUDYは大きなビジョンに加え、ビジネスモデルやデザインを刷新することで、日本を始め世界を巻き込もうとしてます。 これからもCLOUDYの進化から目が離せません。 ブランド CLOUDY 公式サイト https://cloudy-tokyo.com/ インスタグラム https://www.instagram.com/cloudy.tokyo/
【女性ソムリエが教える】スパークリングワインの選び方
女性ソムリエ監修 山下 美月 ワインインポーターを経て、現在出版社に勤める。好きなことは、人をワインに例えること。ソムリエ、管理栄養士。 スパークリングのおすすめな選び方 食事に合わせやすく、プレゼントやお祝い事にもぴったりなスパークリングワイン。 クリスマスなどのイベントにあわせて飲むワインを探している人も多いのではないでしょうか。 そうは言っても、数多くあるスパークリングの中であなたの探しているぴったりなスパークリングを選ぶことはなかなか難しいもの。 しかしちょっとしたコツを知っていれば、よりシチュエーションに応じたスパークリングを選ぶことができます。 そもそもスパークリングとシャンパンの違いとは? お祝い事や良いことがあったときなど、「今日はシャンパンを開けよう!」なんてフレーズを聞いたことはありませんか? なんとなく良いスパークリングだろうな、という印象がありますが、スパークリングとシャンパンの違いは何しょうか。 よく高級スパークリングの代名詞として認識されているシャンパンですが、シャンパンとはフランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングで、スパークリングは泡ワインの総称となります。 シャンパンは、土地の他に醸造方法や使用のブドウ品種にも指定があり、厳しい規定をクリアしたワインのみがシャンパンを名乗れます。 良いワインの代名詞として使われることもあり、意味が混同して使われてしまっていることもありますが、レストランなどで「イタリアのシャンパンください」などと言ってしまわないように注意が必要ですね。 スパークリングの「醸造方法」で選ぶ スパークリングを選ぶ上で最も重要となってくるポイントが、醸造方法の違いです。醸造方法によりスパークリングの味わいの要となる泡の質が異なり、ワインそのものの質、味わいにも影響してきます。 一概には言えませんが、高品質のワインほど泡がきめ細かく、カジュアルなワインほどパチパチとした大粒の泡となります。 様々な醸造方法がありますが、大別すると下記の3つです。 トラディショナル方式 シャンパーニュ方式、瓶内二次発酵方式とも呼ばれている方式です。名前の通り、シャンパーニュで使用されている方式ですが、イタリア、ドイツ、スペインなど各国でも採用されています。 最も本格的なスパークリングの醸造方法で、一次発酵、二次発酵共に瓶内で行うのが特徴です。 手間暇がかかってしまう方法ですが、よりきめ細かい泡となり、質の高いスパークリングとなります。 シャルマ方式 市場に出回っている多くのワインが、この方式で造られています。 タンク内二次発酵方式とも呼ばれ、その名の通りタンクの中で二度目の発酵を行います。フレッシュなアロマを残せるだけでなく、コストも抑えられるところが魅力です。 炭酸ガス注入方式 人工的に炭酸ガスを注入してスパークリングにする方法です。コーラやジンジャーエールなどの泡を想像するとわかりやすいですね。 低コスト、かつ短時間でスパークリングにできるため、低価格のワインに使用されることがあります。 安価なイメージがあるため、オフィシャルな場での使用はあまり好まれないものの、パチパチとした元気な泡が楽しめるので、カジュアルなパーティ感を楽しむ場などには良いかもしれません。...
「RICCI EVERYDAY(リッチーエブリデイ)」代官山をカラフルに彩るアフリカバッグ
RICCI EVERYDAY(リッチーエブリデイ)とは RICCI EVERYDAYとは、アフリカ東部のウガンダの都市部で暮らすシングルマザーらを作り手として雇用し、カラフルなアフリカンプリントのバッグやトラベルアイテムを製造・販売するブランドです。 代表の仲本千津さんが、2015年に母とともに立ち上げ、ご本人はウガンダに拠点を構え、日本と行き来する生活を送っているそうです。 代官山の直営店「RICCI EVERYDAY The Hill」の魅力 東急東横線 代官山駅から徒歩3分のオシャレなエリアに位置するのが代官山の直営店「RICCI EVERYDAY The Hill」。 アフリカ柄の矢印にしたがって 坂を登っていくと、2階にお店があります。 お店に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、リッチーエブリデイの看板商品である「アケロバッグ」。 ガーナで仕入れた布をウガンダで1つ1つ手仕事で縫製し、作られた世界に1つだけのバッグです。 色彩豊かな布だけではなく、機能性、ファッション性もバッグの魅力。 バッグには底板が敷かれ、自立するトートバッグになりますし、底板を取り除きボタンをとめれば、薄くコンパクトなクラッチバッグにもなります。付属のアタッチメントをつければ、ショルダバッグにも。 トート・ショルダー・クラッチ・ハンドバッグと4ウェイで使える優れものです。 さらに、持ち手の部分はしっかりとした皮に可愛らしいステッチがあしらわれています。 ウェブサイトでは売り切れ続出のため、お目当の柄のバッグが商品登録されるタイミングを待っているお客さんがたくさんいらっしゃるそうです。 その点、代官山店では比較的豊富な在庫を取り揃え、好みのバッグに出会える確率は高いかもしれません。また、布自体を好きな単位で買えるので、自分で裁縫したい方にもオススメです。 取材させていただいた日にも、遠方からお越しの方が多数いらっしゃいました。 いかにして日本のお客さんを開拓して行ったのか リッチーエブリデイには日本市場に切り込んだ時の豪快な話があります。 それは共同代表である母・仲本律枝さんが地元の静岡伊勢丹を訪れた時のこと。 百貨店に商品を売り込みたい。しかし、当時仲本さんには一切百貨店とのコネクションはありませんでした。 何と試作品のバッグを持って、1階のインフォメーションセンターにいき、受付の女性に「バイヤーさんに会わせてほしい」と直談判したといいます。...
【女性ソムリエ厳選】初心者にもおすすめな白ワイン5選
女性ソムリエ監修 山下 美月 ワインインポーターを経て、現在出版社に勤める。好きなことは、人をワインに例えること。ソムリエ、管理栄養士。 はじめに赤ワインと白ワインの違いを知ろう 赤ワインには赤ブドウ、白ワインには白ブドウが使われることが多く、それも赤ワインと白ワインの違いの一つにありますが、大きな違いとしては醸造方法が異なります。 生産者のこだわりや醸造過程の違いはあるものの、ざっくりとわけると赤ワインは果皮や種子と一緒に発酵してからブドウジュースを造りますが、白ワインは果皮や種子をとってから発酵させます。 つまり、赤ワインには果実に加え果皮や種子が加わっているのに対し、白ワインは果実の要素が多いということになります。 食用ブドウを食べていて、果皮や種を噛んだときに苦いな、と感じたことがあるかと思いますが、これが赤ワインのタンニンとなります。 食用ではなかなか食べることのない果皮や種子ですが、ワインとなると味わいの広がりをみせてくれる素晴らしい要素のひとつです。果皮や種子の他に、果梗(かこう)を加える生産者もいます。 ちなみに話題にもなっているオレンジワインは、赤ワインの醸造方法で造られる白ワインです。定義がいくつかあるオレンジワインですが、造り方としては、白ブドウを使って赤ワインのように果皮と種を一緒に発酵させます。 そのため、白ワインなのにタンニンやボリュームを感じる味わいになっています。 白ワインのおすすめな選び方 白ワインはキリッと辛口のワインもあれば糖度の高い甘口ワインもあったり、アルコール度数が高いものもあればビールやカクテルと同じくらいの低いものもあったりと、選ぶポイントを知っていれば自分の好みに合わせて幅広いワインを楽しむことができます。 赤ワインが苦手という方でも白ワインは好きだという方も多く、ぜひチェックしてみてください。 白ワインの味わいを示す、「甘口」か「辛口」で選ぶ 白ワインの味わいの判断基準のひとつとして、「甘口」「辛口」があります。 その名の通り、「甘口」は甘みを感じる白ワインで、「辛口」は甘みをあまり感じないドライな白ワインになり、ラベルの裏面によく記載されています。 甘口辛口の数値基準はなく、この表記はメーカー、もしくは輸入元が判断して記載していますが、だいたいブドウジュースくらいの甘さのものを甘口、しっかりとドライのワインを辛口と呼びます。また、その中間のワインは「中辛口」という表記がされているものもあります。 また、デザートワインと呼ばれる甘口より更に甘いワインは「極甘口」となり、はちみつのようなとろりとした甘さがあり、その名の通りまさにデザートにぴったりです。 貴腐菌を付着させることで糖度を高める貴腐ワインやハンガリーのトカイワイン、ブドウを凍らせて造るアイスワインなどがこれにあたります。 通常の完熟ブドウを使ってはなかなか「極甘口」ワインは造ることができず、水分量を少なくし、糖度を高めたブドウを使うことがほとんどです。 甘辛表記でわかることは、これだけではありません。一概には言えませんが、ブドウの発酵時に糖分が消費されるため、甘口のワインはアルコールが低く、辛口のワインはアルコール度数が低い傾向にあります。 アルコール度数が12〜15度前後のイメージのあるワインですが、甘口ワインの中には10度を下回るワインもあり、お酒があまり強くない方や女性の方などにもおすすめです。 白ワインの原料、白ブドウの「品種」で選ぶ シャルドネ 白ワインを代表するブドウ品種で、世界各国で生産されています。産地の環境、土壌の特徴であるテロワールをよく反映するブドウなので、生産される国やテロワールによって様々な味わいを持ちます。樽との相性がとても良く、樽を使ったリッチなシャルドネワインを「樽シャル」とも呼び、樽由来のバニラ感やナッツ感を楽しみたい方にもオススメです。 冷涼産地で造られるシャルドネは、レモンや青りんごのような爽やかさと酸味を持ちあわせており、すっきりとした味わいです。一方、温暖な地域で造られるシャルドネは洋梨やパイナップルのような、ふくよかでボリュームのある味わいで、テロワール差による味わいの幅と豊かさに驚かされます。 色々な地域の飲み比べが楽しい品種なので、ぜひ自分の好みを見つけてみてほしいブドウ品種です。 ソーヴィニヨン・ブラン...
【女性ソムリエ厳選】初心者にもおすすめな赤ワイン5選
女性ソムリエ監修 山下 美月 ワインインポーターを経て、現在出版社に勤める。好きなことは、人をワインに例えること。ソムリエ、管理栄養士。 はじめに赤ワインと白ワインの違いを知ろう 赤ワインには赤ブドウ、白ワインには白ブドウが使われることが多く、それも赤ワインと白ワインの違いの一つにありますが、大きな違いとしては醸造方法が異なります。 生産者のこだわりや醸造過程の違いはあるものの、ざっくりとわけると赤ワインは果皮や種子と一緒に発酵してからブドウジュースを造りますが、白ワインは果皮や種子をとってから発酵させます。 つまり、赤ワインには果実に加え果皮や種子が加わっているのに対し、白ワインは果実の要素が多いということになります。 食用ブドウを食べていて、果皮や種を噛んだときに苦いな、と感じたことがあるかと思いますが、これが赤ワインのタンニンとなります。 食用ではなかなか食べることのない果皮や種子ですが、ワインとなると味わいの広がりをみせてくれる素晴らしい要素のひとつです。果皮や種子の他に、果梗(かこう)を加える生産者もいます。 ちなみに話題にもなっているオレンジワインは、赤ワインの醸造方法で造られる白ワインです。定義がいくつかあるオレンジワインですが、造り方としては、白ブドウを使って赤ワインのように果皮と種を一緒に発酵させます。 そのため、白ワインなのにタンニンやボリュームを感じる味わいになっています。 赤ワインのおすすめの選び方 赤ワインを飲むと渋くて飲みにくかった。もしくは渋いワインが飲みたかったのに果実味たっぷりの甘いワインだった。そんな経験がある人もいるかもしれません。 赤ワインは白ワイン以上に味わい豊かな分、飲みたいワインをぴったり選ぶことが難しいことも。 そんなときにちょっとした選ぶコツを知っていると、ワイン選びの幅もぐんと広がります。 赤ワインの豊かさや重さなどを表現する「ボディ」で選ぶ 赤ワインの特徴を捉える上で一番重要なポイントが「ボディ」になります。 フルボディだとボリュームもありタンニンもしっかりとした味わいで、ライトボディだと軽やかな味わいでタンニンも優しいものが多くあります。 フルボディ 香り、味わいともにボリュームがあり、渋みも感じられる強い味わいのワインです。「重め」と言うこともあり、アルコール度数も高い傾向にあり、料理のメインディッシュに合わせるときや飲みごたえのあるワインを飲みたいときにおすすめです。色合いも濃く、ガーネットや深い赤紫色をしています。 飲んだときにタンニンをしっかりと感じられ、苦いと感じるワインもあるのがこのタイプ。熟成によりまろやかになるようなワインは、若いうちは少しタンニンが突出しているように感じられることもあるかもしれません。 そういった場合はデキャンタージュ(※)して空気に触れさせても良いですし、デキャンタが無い場合も1日ほど空けて置いておくだけで角が徐々に取れてくれます。タンニンのしっかりとしたワインだとわかっていれば、あらかじめ飲む数時間前に抜染をしていても良いかもしれませんね。 ※デキャンタージュ・・・ワインを他の瓶などに移し替えることで空気と触れさせることです。酸化されることでワインの酸味やタンニンを和らげる効果があります。 ライトボディ フルボディの対照的にある言葉で、「軽め」と言われることもあるます。軽やかでタンニン感もそこまで感じられず、アルコール度数もフルボディに比べて低い傾向にあります。色合いも優しく鮮やかな色をしており、グラスを置いたときにグラスの底が見えるほど透明感のあるワインもあります。 強靭なタンニンが少ない分酸味も感じられ、料理にも幅広く合わせることができ、渋みが苦手な人にはおすすめのタイプです。 ミディアムボディ フルボディとライトボディの中間のタイプです。渋すぎず軽すぎず、ちょうどバランスの良い味わいのワインです。 とはいえフルボディ、ミディアムボディも定義が無く主観的なものなので、中間のミディアムボディの定義はかなり幅広いタイプのワインがあります。...
最注目ワイン産地「エルギン(Elgin)」と「ヘメル・アン・アード(Hemel-en-Aarde)」
今年は、南アフリカで最初にワインが造られてから360周年の記念すべき年です。 そんな中、南アフリカワイン協会WOSA主催で、10月9日「ディスカバー・サウスアフリカ 東京 2019」が開催されました。 14のインポーターが出展し、南アフリカワインのテイスティングの機会を提供しました。 また、別の会場では『BEST of SOUTH AFRICA WINE AWARD』の表彰式と、南アフリカ在住のマスター・オブ・ワイン(MW)により、南アフリカワインの歴史、概要や最新トレンドに関する講義が行われました。 表彰式の様子や講師の方にお話いただいた内容をレポートという形でお届けいたします。 BEST of SOUTH AFRICA WINE AWAR 表彰式 南アフリカワイン協会が初の試みとして、南アフリカワインを盛り上げた方に『BEST of SOUTH AFRICA WINE AWARD』という賞を贈りました。 2019年7月1日〜9月25日の期間で、「もっとも南アフリカワインの魅力を日本の消費者に伝えられたプロモーション」という基準で評価し、4つのカテゴリーで表彰を行いました。 最優秀賞はそれぞれ次の方々でした。 オントレード部門(ホテル、レストラン、バーなど):BISTRO CHICK 西一進...